今日は、若い人達と指導のための勉強会を開きました。
これまで私が関わらせて頂いた方達の中には、都会でもうすっかり先生が板についている人や、ピアニストの仕事をしながら指導の仕事も丁寧にこなしている人。自分自身がママになり遠い地で育児とレッスンの両立に頑張っている人や、ここまでバリバリやってきたけれど赤ちゃんを抱えて活動を一時中断している人など、皆各々の環境でそれぞれが音楽を軸に逞しく生きてくれています。
そんな中、今日は、地元で音楽を続けている若い人たちのために勉強会を開きました。卒業したらいきなり「先生!!」というのも不安でいっぱいだろうと思うので、学部4年生も交えて皆で意見交換をしました。そして、皆が1番不安に思っている”導入期のレッスン”について話し合いました。皆一様に、自分がどんな風に導入期を過ごしてきたか全く記憶に無い…ということ(; ̄◇ ̄)。シューマンやベートーヴェンならいつまでも熱く語れるのにね……^_^;…
幾つかのテキストを用いて実際に音を出してみたり、お互いの考えを発表したり、そもそも、導入期レッスンを始める段階で、まずは生徒さん一人一人の”何”をわかってないといけないのか…。各々抱える疑問に対して色々な方向からアドバイスをさせていただきました。
クラッシックの世界でピアノを弾く仕事をしていこうとすると、どんな有名なピアニストになったとしても、「教える」ということはついてまわります。経歴(どこで何を学んできたか)によって、どのレベルの生徒さんと関わっていくことになるのかは様々ですが、どのレベルの方と関わらせていただくにしても、自分が何をしてあげられるのか……。
まず大切なのは、自分自身の中にどのくらいの”練習の具体的な引き出し”があるか…。音楽は最終的に感性がものを言いますが、実際に楽器を自由に操るには、まずは豊富な知識とスキルが必要です。”引き出し”については、学生時代皆に十分に伝え、そして一緒に学んできたつもりです。より深い音楽を創り出すために、とにかく楽譜の中のテクニックをどれだけ読み取ることができるか…散々一緒に悩み考えてきたことです。ここまで皆さんが蓄え集めてきた引き出しを、どうぞ惜しみなく生徒さん達に分けてあげてほしいと思います。
そして、それ以上に大切なこと。
それは、あなた達が「人として真心を尽くせるか…」ということです。相手を慮る心。何をしてあげたら生徒さん達により芸術的な時間を過ごしてもらえるか一生懸命考える心。相手の立場になって一生懸命噛み砕いて工夫する心。これもまた、私たちが音楽を通して学んできたことばかりです。そのような時間を過ごすことは、生徒さん達の中にも、そして同時にあなた達の中にも芸術の時間が流れることに繋がるのです。あなた達が”仕事”として音楽に向き合っている時も、人が人らしく豊かに生きていけるための”尊い芸術の時間”が流れていることを願います。
あなた達はそのために人生をかけて音楽をやってきたのだから、ブレずに、真心を込めて音楽に向き合っていって欲しいです。その”音楽にかける信念”こそが、周り回って豊かな恵みとなってかえってくるのだと思います。





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