人前で演奏する機会を持つことを見据え、心の奥深くに響く音楽づくりを目指しています。 より深い演奏を実現するために、日々の鍛錬は勿論、偉大な先人たちが遺してくれた尊い”作品“を、次の時代にしっかりと繋いでいけるよう、日々、真摯に作品と向き合っています。

　特に、10代半ばのお子さんは方は、思春期という多感な時期に、多く時間を音楽に費やすわけですから、"楽しい時間を犠牲にしている"と感じてしまうような取り組み方ではなく、"他の人が経験できないような素晴らしい音楽体験をしている"という感情が、心から湧き出てくるような取り組み方をしてほしいと思います。人の心に届く演奏ができるようになる前に、まずは、自身が音楽そのものに癒されているか、感動しているか、これが、日々の練習を支えてくれるとても大切な原動力だと思います。そのためには何をしなくてはいけないのか、皆、立ち止まりながらも一生懸命考え、積み重ね、着実に歩みを進めています。

　更に、この先音楽の道を志している方は、近い将来、お世話になるであろう進学先の素晴らしい音楽家先生方のもとで、たった一つの音を紡ぎ出すために、妥協なく、喜びを持ってピアノに向き合っていけるよう、音楽人としての素地づくりにも努めてまいりたいと思います。

　このコースは、生徒さんだけでなくご家族も根気との闘いの日々だと思います。自身の経験も踏まえ、親御さんの心のサポートも精一杯させていただきます。

音楽人生は本当に素晴らしいです。皆さん、恐れず夢を追い求めてほしいです。

　ピアノという楽器は皆さんが想像していらっしゃる以上に身体能力が求められます。 教室では、日本ホリスティック医学協会所属・専門会員 IYC 講師認定アシュタンガヨガ・インストラクターの上村知未先生においでいただき、呼吸の事・ 体幹の事・脱力の事など、ヨガを通して「自身の体の特徴を知るための時間」を設けております。
　ここ10年余り多くの方がマスターコースを卒業していかれましたが、体のことは本当に個人差が大きく、勿論わかってはいましたが、それがこんな些細なことにまで影響するのか…ということを痛感させられた10年でした。人によっては、練習量に関係なく、"やってもやっても思い通りの演奏ができない"という方もいらっしゃると思いますが、座った姿勢での筋肉の仕組みなど、より良い演奏につながるよう、私自身も更に学びを深めていきたいと思っています。

　また、皆さん音楽専門の学校へ進まれますと、練習量も格段に増え、毎日同じ姿勢で何時間もピアノに向かうことになります。次第に筋肉が固まってしまい、良い演奏が出来なくなるばかりか、故障にもつながりかねません。上村先生はリンパ整体施術の資格もお持ちなので、月に 1 度程度のペースで、練習により疲労した体をリンパマッサージして下さり、常に開放された体づくりをサポートしてくださっています。個人個人の体に合わせたストレッチ法や、施術をしていただきながら心の内を聞いてもらったりと、悩み多き学生たちの心強い味方です。マスターコースを受講して下さっている方ならどなたでも受けていただけます。