成長の声かけ

親御さんの心  小さなお子さんがレッスンの中で新しいことを覚えていく段階で、難しくてなかなか思うようにいかない場合、実は本人よりも側で見守ってる親御さんの方がもどかしさを募らせてしまっているということありませんか?本当は、どんな事柄でも少し時が経ってあらためて見てみると、難しいと思っていたことがいつの間にかすんなりと出来るようになっているものですが、そこにはなかなか目を向けられず、出来ないことへの焦りの気持ちの方が大きくなってしまってる親子さん、多いのではないでしょうか。

成長している自分には気づきにくい  何か特別の技術がいるようなものは全て、日々の課題といえば出来ないことへのチャレンジの連続。そのため、一つ出来るようになってもその時はもう次の難しいことが待っていて、更にそれが出来るようになってもまたその次の難しいことが待っていて……と、出来ないことの方がクローズアップされてしまい”出来る自分!”というものになかなか気づく事ができないものです

前向きになれる人  そんな中でも、そのような努力の日々であるのにも関わらず”常に前向きになれる”という人がいるのです。その人達の生活を覗いてみると、大抵皆さん、成長できている瞬間を見逃さず、階段を登っている自分をしっかりと自覚できている事が多いです。しかし、この事は大人でも相当難しいですよね。やっぱり出来ないことの方が頭から離れないですから。でも、このような不安な時間を多く過ごしていると、いつしか不安に思う自分が普通になってしまい、そうなるともうそこから抜け出るのはかなりひと苦労です。

成長の声かけ・可視化  小さなお子さんの場合は、階段を上がる事が出来た節目節目で、側にいる大人の方がキチンと言葉で表してあげるといいですね。「すごい!この前は出来なかったのに今日は出来るね!」とか、「ほらほら、あんなに難しいって言ってた事がいつの間にかスラスラ出来てるじゃん!」とか。笑顔で大袈裟に言ってあげることで本人はどんどんその気になって、いつしかポジティブな心の方に転じていけると思います。学生さんや大人の方の場合は、出来るようになっていってるページや小節を実際に書き出していって、安心して弾ける部分が増えている事をきちんと可視化していくと良いと思います。安心材料が目に見えるというのは本番のお守りにもなりますし、何より練習を重ねなければならない箇所が定まります。ピアノの本番は一発勝負ですからポジティブシンキングが本当に大切!自身の成長に気づかせてあげるのも、サポートをしていらっしゃる親御さんの大切な仕事だと思います。

くれぐれも、親子は写し鏡!親御さん自身がポジティブな心でいつも明るい言葉をかけてあげて、お子さんの心には安の面積より安心の面積を増やしてあげましょう。

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