音楽は一生勉強

2月は、節目の大切な試験を控えた生徒さんや、それに向けてコンクールを予定している方も多く、また受験も佳境とあって、なかなかブログも更新できずにおります><

そんな中、本当に久しぶりにお休みをもらって、長女と二人で生徒さんの卒業演奏会にお邪魔しました。大学の卒業演奏会となると、これで本当に音楽学生としての生活を締めくくる方もいらっしゃり、皆さん各々思いのこもった演奏を披露されていました。頑張り屋さんの生徒さんのはるかちゃんも、沢山の壁を乗り越えて果敢に挑んでおりました。この日ステージ上で感じたことを、決して忘れず、次のステップに進んで欲しいです。隣で聴いていた長女の百合子先生、自分もたくさん沢山レッスンをしたので、はるかちゃんの出番寸前、緊張の涙でコンタクトがズレました><。終演後「ピアノやってる子の身内は大変だねぇ〜〜」とポツリ…。本当にそうなのですよ。この日本番を迎えた出演者本人と同じように、手に汗握るご家族が沢山いらっしゃったに違いありません。ここまでの長い長い道のり、ご家族もきっと山あり谷ありのサポート人生だったことと思います。心から”お疲れ様でした”と声をかけて差し上げたいです。

それにしても本番の演奏というものは、その人が何を思って、何を感じて、何をどのくらい考えて作品にどのくらい向き合ったのか……その人の裏側が全て見えてしまいますね。その作品にかけた思い…かけた時間…それが手に取るように透け透けに見えてしまうから本当に不思議です。と同時に、本番というものは何度経験しても”慣れる”ということはないのでしょうね。本人からしたら、うまくいった箇所よりうまくいかなかった箇所ばかりが記憶に残り、あーしたらよかった…こーしたらよかった…と思いを巡らすものなのでしょう。それでも、生徒さんたちがステージを経るごとに成長していく姿は本当に頼もしく、思う存分音楽に打ち込む日々は何より眩しいです。

正に今、受験真っ只中の人たちは苦しい時期だと思いますが、ここから始まる新しい生活を楽しみにとにかく前を見て乗り切ってください。音楽学生を終わる人も、そしていよいよここから始まる人も、音楽の勉強は一生続きます。私達が向き合っているものは、学生のたった数年で終わるような簡単なものではなく、一生をかけて探求していく価値のあるものだという事を忘れずに、まだまだ続く道をじっくりと歩んでいって欲しいと思います。

そして、最後になりましたが、この日の会場はしらかわホール。多くの人の署名も叶わず今月で幕をおろします。残念の一言に尽きますが、本当に沢山の思い出のつまったしらかわホール。今までどんなにエネルギーをもらえたことか…。心からありがとうございました。

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