クラッシック音楽を勉強する事は本を読むことと似ているし、それを人前で演奏するということは読書感想文を発表するようなものだなぁ〜と、よく思います。小さなお子さん達のピアノサポートをしていると、”覚えなければならない事”が本当に沢山あって、うっかりすると詰め込み式のお勉強ばかりのレッスンになりがちです。が、最終的に子ども達は、自分で感じたことを感想文(演奏)に込めなければなりません。自分の気持ちを込めれば込めるほど、文は、演奏は、臨場感を増して人の心をうつものに仕上がります。小さな生徒さんが10代になった時、テンプレートのような感想文しか書けない…とならないように、”覚える”という域を超えて、表現する喜びを味わって欲しいです。特に導入期から〜小学校低学年まで、この根っこ育ての時期は”表現”の基盤ができる本当に本当に大切な時期。覚えることは沢山でも、心が動く”芸術的時間”が減ってしまわないように…と思います。
とは言え、時折りちびっ子のお尻ばっかり追っかける事になってしまう日もあるんですよね( ; _ ; )/~~~
いつも心が”伸びて・縮んで・弾けて・コロコロ転がって”、小さなお子さんでも芸術性の高い時間を過ごすためにはどうしたら良いか……。そんな時こそ、やはりクラッシック作品の力を借りたいです。何百年ものあいだ埋もれることなく受け継がれてきたクラッシック音楽には、小さなお子さんをも惹きつける力があると思っています。王道の作品も5歳の時に聴くのと、10歳の時に聴くのと、中学生で聴くのと、大人になってから聴くのと…その感じ方が七変化していくから不思議です。私自身も、相当長いお付き合いの作品でも、たった一小節に満たないシンプルなメロディーにさえ心が揺さぶられ、その度に自分でも知らなかった”心”がたくさん出てきます。本当に小さなメヌエットにさえいまだに毎回ときめいて、思いもよらなかった感情が込み上げてくると「あ〜、まだあとしばらく勉強の時間は続くなぁ〜」と嬉しくなってしまうのです。
日々のレッスンの中で、みんなの心を”音楽”そのもので動かしたい!表現する喜びを肌で感じてもらいたい!!そう願いながら、ちびっ子達のエネルギーに負けないように^ ^皆んなの顔を思い浮かべながら、アイデアが湧くまで楽譜と、楽曲とひたすらひたすら睨めっこの日々です♪!!
コメント