フルコンサートピアノでの練習会でした。ホールとは違って響きが少ない分、曖昧な意見では楽器は何もやってくれません。それぞれ60分という限られた時間で、今回わざと残響の少ないお部屋でしっかり楽器に向き合っていただきました。ホールでの演奏経験を積むと、ある程度ホールの残響を予測した練習が出来るようになってきますが、時に、ホールでは響に助けられて手の仕事が曖昧になる部分も無きにしも非ずですね。逆に、残響の少ないお部屋でフルコンサートピアノを弾いてみると、イメージのない音を一音でも出すと楽器はうんともすんとも反応してくれないのがよくわかります。自分の指が今何をやっているのか、意思があるのか無いのか、あらためて自身の音楽を客観的に聴く貴重な時間になったのではと思います。
特にハーモニー感は、和音が鳴ってしまってから「あ〜こういう色か」と気づいても時すでに遅し…。どんな音を出したいのか、どっちの方向に響を向けたいのか、どのくらいの高さまで飛ばしたいのか,浮遊させたいのか、どんなスピードで落下してくるのか,させたいのか…常に、頭と心が先行していくための確認をしました。といっても、イメージだけでは何ともならないのがピアノという楽器の難しいところ><。想像しただけで思い通りの音が出せたらそんな簡単なことはありません。菅弦楽器のように音も伸びなければビブラートもかけられないのだから、イメージ通りの音を出すために、その時々体は何をやらなければならないのか…毎音毎音リアルタイムで思考が動いていないといけませんね。それぞれの本番まであと一息、自身のイメージにより近づくために丁寧に練習していただければと思います。と、その前に…イメージはどのくらいある?とにかくイメージはもっともっと色濃く持つこと!!
それにしても、みなさん本当に素敵なピアノを弾きますねぇ〜♪サポートしていても皆のワクワクが伝わって、私も本当に本当に楽しい時間です。いつも沢山たくさん勉強させてくれてありがとう!!引き続きがんばろう\( ◠‿◠ )/
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