生活の中にシンフォニーを

小さな頃、生活の中にごく自然にクラッシック音楽のある生活、そんな生活が送れたらどんなにいいでしょう。物心ついた頃から色々な音楽に触れることがいかに大切か、そのような日々は巻き戻して取り返すこともできず、年々その大切さを実感しています

例えば、学生がベートーヴェンのピアノソナタに向き合う時、その時点でいかに沢山の引き出しを持っているか…これが大きな鍵となってきます。一口にベートーヴェン音楽と言っても、哲学的なものもあれば、風景美を描いたモノ、変奏曲など……これらの様々な音楽を、弾いている本人がどう感じて、自身の心の中に何が見えているのか……。「ベートーヴェンのソナタをやるのならシンフォニーを沢山聴こうね!」「〇〇をやるのならカルテットを沢山聴こう!」…など、学生達には事あるごとに声掛けをしていますが、やはり、その時になって「アレもこれも聴こう!」と慌てても、経験としてなかなか追いつかないのが現状です。大抵の場合は、皆その時々差し迫った練習でいっぱいいっぱいで、なかなか心の余裕もなく、何年も経ってからやっとその大切さに気づくことが多いように思います。

子供時代に生活の中に音楽を織り込んでいくこと、これはもう私たち大人の役目だと思っています。特にクラッシック音楽は、放っておいたらなかなか聴く機会もなく、わざわざお膳立てしてあげないと再三耳にする…という環境は作りにくいのが現状ですよね。というわけで、今日は、年長さんの女の子が、ベートーヴェンの交響曲第5番の4楽章をバスウッドドラムを叩いて楽しみました。どの子も打楽器は大好き。特に、楽器が大きければ大きいほど喜ぶから面白いです♪。打楽器を良い音で鳴らすためには手首のスナップが大切だったり、体感が大切だったり、長い音を叩くためには空間をどんな風に感じたら良いかなど、打楽器演奏は、楽しいだけでなくピアノ演奏に役立つヒントが沢山隠されています。ベートーヴェンの力を借りて、部屋いっぱいに響き渡るオーケストラと一緒に太鼓を叩けば、もう高揚せざるを得ません(^O^☆♪

それにしても”ベートーヴェンのシンフォニー”って、どうしてこんなにカッコいいんでしょうか!!!!繰り返したたみかけてくるフレーズに私自身ワクワクが止まらず、楽しくてカッコよくて1人ではしゃいでしまいます^_^; そのワクワク、皆んなにも伝わってくれると嬉しいです♪!!

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