無事に発表会を終えることができました。どの生徒さんも精一杯の演奏ができて、ただただ皆さんの頑張りと、日々の親御さんのサポートに感謝です。そして、本番というのは、やはり日常では出せない何かしらのアドレナリンが出るのでしょうね♪日頃見せない集中力を見せてくれる生徒さんが多く、”一回のステージは10回の練習に匹敵するなぁ”と実感した1日でした。
積み重ねの意味 小さな生徒さんは小さな胸でさぞドキドキした事でしょうね。緊張せずに弾けたらそんな楽な事はありませんが、そう言われてもするものはする^^;それはもう仕方ない事ですものね。では、どうしたらいいか……本番でどれだけドキドキしても、手が勝手にやってくれるまで積み重ねる事です。今日一回の練習が明日につながり、明日の練習が明後日につながり、その積み重ねが、確実に本番に繋がっていきます。
練習は裏切りません! ”練習は裏切らない”…こう書くと、”練習をコツコツすれば必ず本番は上手くいく”と捉えられがちですが、時にいくら積み重ねてあっても、そこは人間!少しばかり失敗をする時もあるかもしれませんよね。そうなったとき、積み重ねてある人は、ほんのかすり傷ですみますが、積み重ねが足りていない人は、かすり傷が大事故に繋がりかねません。そして何より、積み重ねてある人は、弾く前は緊張はするものの、いざ弾き始めたら、必ず何かしら心は躍っているはず。弾き終えた時には「もう一回弾きたいなぁ〜」となるのです^ ^ その、本番でしか味わえない心の躍動!!まさに、これこそが、ポジティブで創意工夫溢れる強い精神力を養ってくれると思います。子供達に、そのような心踊る体験を一回でも多く味わってもらう為に、また明日からも前を向いてコツコツ積み重ねていけたらと思います。失敗しない為に練習を重ねるのではなく、心踊る本番にする為に積み重ねるのです。ですから、練習の時も心は躍ってる?膨れっ面してやってない?メロディーに癒されて、リズムにのって楽しく弾いてる?小さな子で”練習が好き!”という子はあまり聞かないし、練習前はお母さんとすったもんだするけれど(^^;いざ弾き始めたら、心が動いたよ!という一回にできたらいいですね♪
こだわりある音を求めて そして大きな生徒さんは、日々の積み重ねの時、そこに具体的な心(=具体的な音)やりたい表現をどんどんどんどん盛り込んで、一曲1音残らず自分のこだわりで埋め尽くす作業をしていただけたらと思います。その時、忘れてはならない事は、その思い・表現は、必ず楽譜の文法のその先にあるという事。文法を研究して、道具を磨いて、そして更にいよいよその先の自分なりのこだわりの音を探し求める時、いつもいつも作曲家の言葉を(イコール楽譜)決して忘れないで欲しいです。どれだけ多くの音にこだわりを持てるか……。そこに費やす時間は本当に至福の時間で、時に悶々とした時間になる事もあるけれど、悶々としていたとしてもその積み重ねの時間そのものが芸術で、そのように時間をかけて愛しんで創り出した音は、聴く人の心のヒダに入り込み、必ず必ず伝わるのです。心踊る演奏のために、また、誰かの演奏を聴いて心が動くために、皆さん、今日も明日も明後日も、心が動く生活を送りましょう!!
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