練習:小学生編②

皆さん、今日も一日どんな練習をされましたか^ ^)

さて、ぴあの練習・小学生編パート2です。小学生も3年4年と学年が進むと、そろそろ一人練習ができる子が増えてきますね。とは言え、親御さんのお声かけだけはまだあとしばらく続くと思った方が良さそうです。ホントになんて気の長い話でしょうね〜( ; _ ; )/〜お疲れ様です><

ピアノの椅子までが遠い理由は、前回までお話しした通りですが(カテゴリー”ぴあの練習”にて)、お子さんによっては、それ以外にもう一つ、練習が面倒な決定的理由があります。

皆さん、ピアノの宿題は明確ですか?

教室によっては、その日レッスンでやったこと全てが宿題という感じで、先生がノートに書いてくださることは、曲目と”両手・片手・しあげ・暗譜”など、ごくごく大まかな事だけが並んでいるかもしれないですね。幼少期の頃は勿論それで大丈夫ですが、学年も進んで、曲も長くなり内容も濃くなると、そのような宿題の出され方をした場合、いったいどこをどうやって練習なさっているでしょうか。明確でない課題は、子供にとって本当に難しいものなのです。

例えば算数の授業で、新しく分数の単元に入って計算方法を習ったとして、特に具体的な宿題は出されず「では来週までにスラスラ解けるようにしてきてねー」と帰されたらどうでしょう。子供たちは次の授業までに何をやっていくでしょうか。ピアノの宿題は、ほぼこれに近い感じのお教室がたくさんあるように思います。私も小さな頃通っていた教室はそうでした。

レッスンの中では、タッチのこと、曲想のこと、沢山言われたと思うのですが、その内容についての具体的な宿題を出されたわけではないので、次の日、はて…何をやればよいのかな?……多くのお子さんがこのパターンだと思います。せいぜい子供たちの知恵で思いつくことは、強弱に気をつけながら(気をつけたつもりで)通す、タッチに気をつけながら(気をつけたつもりで)通す、テンポに気をつけながら(気をつけたつもり)で通す…。通すだけの練習はあっという間に終わってしまうので、ご家庭によっては「え?もう終わったの?、もっとやりなさい」と言われる。次の週、先生からも「通すだけの練習ではダメよ」と言われる。このようなザックリ練習だけでは、先生の仰る表現にはなかなか辿り着けないので、魅力的な演奏になっていかず、弾いていても心地よさソコソコだし、誰からも誉めてもらえなくて、そのうち楽しいんだかなんだかわからなくなっていってしまうと思うのです。

ごく稀に、特に具体的な練習をせずとも、自由に伸び伸び生き生きとした演奏ができるお子さんがいらっしゃいます。そのような方は、普通はここから体得していくであろう情報処理能力や身体能力、或いはポジティブな心の体験なりを、何かしらの機会に重ねていらっしゃったのかもしれませんね。もしかしたらそれは決して特別な事で得たのではなく、幼少期からのご家族の言葉かけや創意工夫の暮らしの中で生まれたのかもしれません。そのように、すでに何かを持っていらっしゃるお子さんは、より高みの演奏を目指して、次のステップ(演奏)へとつながるような、具体的なご指導を受けられるとよいと思います。

大半のお子さんは、正にそれをこれから習うのですから、通われているお教室の宿題が”あまり明確でない”という方は、面倒でも、毎回レッスン後に、お母様とお子さんで内容を復習なさり、先生のおっしゃる事がどうしたらできるようになるか、その都度具体的な練習項目をお決めになるとよいと思います。

とかく、ピアノの宿題は曖昧になりがちだと思います。やる事が決まっていない練習は、潜在的に、なんだか終わりがなく延々と続くように感じてしまうものです。一方、見える化で、ノートに練習項目が書かれていれば、なんとなく終わりが想像でき、それだけで心が軽くなるのです。やる事が決まっていれば、とりあえず手が動きます。はじめは言われた通りただ手を動かしているだけかもしれませんが、ポイントを押さえた練習は知らず知らずスキルも上がっていき、徐々に魅力的な演奏になっていきます。自分もそのことに気づきはじめて、やっと心が動き始め、演奏していてもワクワクがドンドン増していって、また弾きたい!となるのです。

♪宿題の可視化

♪心のセンサーに”やればできる”という達成感を記憶させる 

♪心のセンサーに”スラスラ弾ければ楽しいんだ!”と記憶させる

♪宿題をやり終えたら必ず誉めてあげる

子供は、心地良いことは”またやりたい!”となりますから、これを積み重ねていくうちに、次第にピアノ練習が定着する日がやってくると思います。ここで一つ( ՞ਊ ՞)☝︎気をつけなければならない事があります。ノートに沿った決められた練習の日々は、時に、思考や想像力を止めることがあります。私たちがやっている事はあくまで”芸術”で、創意工夫の世界ですから、ピアノが上手くなりますようにと願っていらっしゃる親御さんは、ご家庭の中でのワクワクどきどきを心がけていただきたいです。創意工夫の生活は、子供達にとって本当に楽しくて、その材料は日常の中に沢山たっくさん転がっていると思います。

またこの事については、是非、次のブログでご紹介させていただきたいと思います♪

小学生さん!定着まで目前ですよ。あと一踏ん張り、頑張ってくださいね!

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