来年度に向けてチラホラ入会のお問合せを頂いておりますので、今回は”音のあとりえ”コースについてご紹介させていただきます。対象年齢は、2歳〜3歳さんで、その年度内に3歳を迎える方と、年少さんになる方が対象です。このコースは、近い将来、生き生きとしたピアノ演奏ができるようなお子さんを育てたい…との思いから、生まれました。
本来子供たちの中には、何かしらの個性的な”感じる種”が必ずあるはずなのに、ピアノという楽器の難しさから、溢れ出るような表現ができるまでには至らず、なんとか一通り弾けるようになった……という程度で、ピアノに終止符をうつ方も多いのではないでしょうか。わくわくウキウキ、音楽を体中で表現できるようになるには、まずはいつも心のセンサーのスイッチをONにして、体中で”感じる”という体験を何度も積む事が必要だと思います。
“音のあとりえ”のレッスンの中では、色々な遊びを通して様々な体験をしていきます。まずは、この時期から沢山のクラッシック音楽を聴きます。西洋音楽の独特なイントネーションや拍感を体で感じて頂くためにオーケストラに併せて太鼓を叩いたり、鍵盤を演奏したりします。またお歌も多く歌います。お歌は本当に音楽の基礎を育てます。お家でも大いに歌って頂きたいです♪リズムや音楽にあわせて、お餅をついたり焼き芋を焼いたり、時にはお魚のいる海の中を探検したりもします。これらは全ては模倣ですが、お子さんによっては、本当に海の中にいる気になって、私の持っている懐中電灯を奪って(^^;;一心にお魚を探すお子さんもいます。その他、大人からしたら本当に些細に感じられるような事柄も、子供たちの心は縦横無尽に感じ、動いていて、それこそが芸術の”種”だと実感しています。そして、何より心がけている事は、一つ一つの課題が単に”作業”にならないよう、あくまでそれを音楽に繋げていけるように…と、強く思っています。
芸術のこころというものは、できる限り自由に奔放に、存分に開放された心で何かに向き合う時間の中から生まれるように思います。厳しいお行儀や決まり事に固められた空間の中で芸術を試みても、本当の意味で感動の心そのものに触れたか…というと、少し疑問に思います。沢山の親子さんと出会い、また、私自身の子育てを振り返ってみても、開放された心にこそ”感動の種”が育っていくと、感じています。ですから、教室では、出来るだけ自然体でいていただけるよう色々と心がけているつもりです。そうなると中には、調子に乗って少々横着になるお子さんもいらっしゃいますが^ ^、でも、実はその中にも、感動のエネルギーが潜んでるいるのでは…と、真面目に思っています。華々しく羽ばたいていった卒業生の中には、振り返ると「本当にヤンチャだったねぇ」と思い出話をしたくなる方もいらっしゃいます(^^)。
逆に、とても大人しく、集団の中ではなかなか自分が出せないお子さんもいらっしゃいます。日本の風潮なのか、どんな時もハキハキ元気がよく、なんでも明るくチャレンジできる子が良い子…とされがちですが、中には、大勢の中では本領発揮できないけれど、実は内面には驚くような魅力的な個性を秘めているお子さんが大勢いらっしゃいます。そのような子供たちが、家族以外の大人の前で本当の自分をさらけ出す事ができて、それが”感じる種”を育てることへ繋がっていってくれたらとても嬉しく思います。
集団の中での”個”の在り方は安心して保育園や幼稚園にお任せして、私のところでは、とことん”個の中の芸術”に向き合っていただきたく、同世代の子の出来栄えを気にせず、同世代のお母様の目を気にせず、本当の意味で個性そのものを探し育てる時間にして頂きたく、完全個人レッスンを貫いています。
現在教室には、2歳さんから〜ピアニストとして海外へ羽ばたいて行きたい方まで色々な方が学ばれています。とても小さな教室ですし、どのコースも完全マンツーマンで、しかもお一人に比較的長いお時間を頂戴しておりますので、人数に大変限りがございます。毎年あまり多くの方は募集できませんが、今年度も、各コース若干名ずつおいでいただける枠をご用意しております。
体験レッスンは無料です。また、その後2回までお試しのレッスン期間も設けさせて頂いております(その場合は、レッスン料は頂戴しております)。どうぞお気軽にお問合せください。
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