今年も明和高校音楽科主催、こどものための「わくわくコンサート」が開催されます。この企画は、明和高校音楽科で学んでいる高校生さんが年に一度、色々な街へ出張してコンサートを開いてくれる催しです。昨年に引き続き教室生の堀田美和ちゃんも(広澤純子先生門下)アンサンブルで出演されます。開演前の時間帯や休憩時間など、小さなお子さんに向けての”楽器体験コーナー”もあるそうです。愛知にお住まいの方で興味のある方はぜひ足をお運びくださいませ。
そして明和といえば、いよいよ来春、中高一貫教育のための中学校受験が始まりますね。私の教室にも、チラホラ受験についてのご相談やお問い合わせを頂いており、音楽科中学受験もいよいよ始まるんだなぁと実感する日々です。特にソルフェージュは、これまで様々な高・大学受験生のレッスンを担当してくれた百合子先生にも関わってもらい、日々作戦会議?をしています。作戦会議?とは大袈裟のようですが……
ここ数年、実際にヨーロッパで音楽の勉強してきた方、または現在続行中の若い方達の意見を聞いてみると、日本の理論やソルフェージュ教育というのはどこか理詰めで、実際に何冊もの問題集をこなしてきているのに、一体それをいつどこでどう使うかをあまりわかっていないケースが多いように感じています。特に、ある程度の年齢になってから外からお預かりする方達を見ていると、ソルフェージュも楽典も、すでに別のお教室で経験を積んでいらっしゃる様子なのに、ピアノの譜読みの段階でそれらが全く生かされていない…というのに本当に驚かされるのです。
本来、楽器を学ぶことと理論やソルフェージュを学ぶことは絶対に切り離せないのですが、現実は、「それぞれ」…になってしまっている。ピアノレッスンの中で、あまりに楽譜の読み込みが甘い場合、生徒さん達に楽譜の中のことを色々尋ねてみるのですが、皆さんソルフェージュなり理論問題なり難しい問題を経験しているので、一応質問には答えられる……ですが、それを知っていてこの和音は何故そのような表現になるのか??……やはり結びついていないのですね。
それはまるで中・高・大学と長年”英語”の文法を習ってきたのに、実際に会話としての英語は全く喋れない‥みたいな感じです><。←これは多くの留学生が口を揃えて言っています。留学先の言語は2年ほどの学びでスラスラ話せるのに、英語を話さなくてはいけない場面になると、途端に日本人だけが会話の輪から外れる…と。そこを、海外の学生達が本当に不思議がるのだそうです。英語の輪に入らずにいると「日本は先進国なのにどうして英語を勉強しないの?」と尋ねられるそうで「いやいや皆んな7〜10年くらいは勉強するんだよ」「えーーっ!7年も勉強して、それでなんで喋れないの?どうして?そんなことある??」と。学生たちが、楽典とピアノの譜読みが結びついていない場面に出会うたびに、私は留学生達から聞いたこの話を思い出します。
日本は、それを変えていかなければなりませんね。というか、どうしても本当に変えていきたいですね!!それにはやはり、小さな頃から全ての事に関わらせていただくしかないように思います。ピアノと切り離して楽典問題集を沢山やるようなことではなく、ピアノレッスンの中で西洋音楽の感覚としてとらえてもらえるように、小さな頃からサポートさせていただきたいと思っています。特に受験を見据えている生徒さん達は、皆さんのより良い演奏のために、私たち自身が益々学ばなければなりません。あ〜><本当に音楽の勉強は一生続きますね。なかなかお暇をもらえませんが、まだまだ勉強して頑張りたいと思います!これからもどうぞよろしくお願いします!!
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