皆んなどんなふうに座ってる?弾いてる時一番体重がかかってるのはどの辺?お尻のあたりはどーなってる?足は?ももは?高音に移動したらどうなった?じゃあ低音にいったら?移動する時どこをはじめに見てる?弾いたあとお腹はどうなった?今胸のあたりはどうなってる?脇は?肘は?…………
子供にとって「和音のスタッカート」って難しいですよね。ましてやそれが高速で連打になったら…。揃えようと思うと硬くなったり、手首を柔らかくするとバラけたり…。綺麗に弾けてもテンポが上がらなかったり。そんな時、大抵のお子さんは胸に力みがあり、尚且つ腹筋がほぼ使えていないと思います。と言う以前に、まずキチンと座ることができるお子さんどのくらいいらっしゃるでしょうか。これまでも、外部のお教室からある程度の年齢になった方達をお預かりしてきましたが、理想的な座り方が出来ている方には、おそらく一人も出会ったことがないと言っていいと思います。手のスキルを上げることも勿論ですが、キレのある、そして推進力ある演奏を目指そうと思うと、もう手指のことだけでは到底足りません。そんな時に上のような言葉を次々と投げかけて、まずは胸の力みをとり、重心をおろして座ることからはじめます。そして、あの手この手で徐々に体の使い方を刷り込んでいくと、皆さんどんどん演奏が変わっていって本人もびっくり!!教室の小さな生徒さん達も、レッスン中の色々な私の投げかけに皆んな沢山の疑問を持ってくれて、学びの場がそのままご家庭に移動する子もいて、親子で、家族で、たくさん相談をしてくれて、日々の体の練習を考えてくれて披露してくれて…(=´∀`)なんと素晴らしい!!!
レッスンの中では、年齢と共に体幹の学びをしていくのですが、その大切さを知るに連れご家庭でも実行してくださり、すると、日常生活や学校生活まで変わっていくそうです。何にも変え難い本当の学びですね。また、大人になってから一からテクニックを学びたいと言う方や、中には指導者でありながら学びたいと言う先生もいらして、真摯にテクニックに向き合われるそのお姿は本当に本当にキラキラしています☆きっと生徒さん達の将来に繋がる尊い時間です!
私自身そもそも”体の学び”は、ピアノを真剣に学ぶ学生さんの為にはじめました。皆んな、来る日も来る日も何時間もピアノの前にいるのですから、肩は凝るわ腰は痛いわ目は疲れるわ。以前は、受験期になると大抵誰かが「手が痛い〜」と言い出し、整形に行くと「しばらくピアノは弾かないで…」とお医者様。「弾かないでって言われても受験生なんですけど(;o;)」の繰り返し><。これではいかん!と、ヨガ&リンパ整体施術の先生にも入っていただき、私自身真剣に体のことを考えはじめました。はじめは手探り半信半疑でしたが、今や故障する人は誰一人いません。そればかりか皆、音質が劇的に変わり、レガートが変わり、演奏がどんどん立体的に、何より楽に弾くことができて演奏自体が楽しくなる!!。実は、先生ご自身にも慢性的に手が痛い…という方は案外多く、長い目で見ると、やはりそのテクニックを・その音を、毎週毎週すぐ側で見聴きしている生徒さんが少し心配です。私自身がそうでした……><。以前の自分と今の自分では、指導も考え方もまるで変わってしまいました><。このように、元々は生徒さん達の演奏のためにはじめたことですが、特にここ4〜5年、小さな生徒さん達とも関わらせていただくことが多くなり、何より一番びっくりしていることは、演奏以外の思わぬ副産物がいただけていることです。ピアノ演奏のために体幹を使う事を続けていると、生徒さんの日常までもが変わっていくのです。学校生活でもグニャッとしなくなったり、集中力が生まれたり、脳も活性化され思考のプログラミング力がメキメキ上がっていくのです(OoO)!!今更ながら、ずっと以前にテレビか何かで観た「体幹は健やかに生きていく為にとても大切」というワードが思い出されます。体幹って素晴らしい!!みんな頑張れ!!
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