笑顔でピアノサポートできていますか?

毎日毎日ピアノ練習を促してくださっている世の親御さん達、本当にご苦労様です。そして心から「ありがとうございます」。私の教室でも、日々のレッスンで、生徒の皆さんがお家練習の成果を聴かせてくれる姿は、何にも勝り本当に嬉しく愛おしいです。毎週毎週会っているのに、その健気な姿を見る度に感激して、「なんとかこの子達の心をワクワクで満たしてあげられたらなぁ〜」とそれだけを思います。

同じ曲を聴いても、その子その子感じ方も違えば捉え方も違う。説明に対する受け止め方も理解の方向性も違う。難しい課題提案をした時の、みんなの第一声の言葉も表情も違う。だから勿論練習のアプローチもペース配分も違って当たり前。どのペースが優秀で、どのペースが遅れているかなど関係ない。上手くお話できる子もモジモジさんも、はたまた口から出る言葉がついつい乱暴でも、全てはぜんぶ芸術、パッション、子供達の精一杯の表現、み〜ぃんなひっくるめて大好き!!

………子育てがとっくに終わって、孫弟子さん達が通ってくれる年齢になってみてはじめてわかることばかりです。親としてサポートに邁進していた頃にわかっていたらなぁ〜という事の連続です。本当に、長い長い年月かけて生徒さんご家族の姿を見て学ばせてもらった事ばかりです、ありがとうございます。

世の中には、こうしている間にも本当に一心波乱にピアノを頑張っている親子さん達がいて、もしもしその方達の中に、”ピアノが苦しくて仕方がない”と感じている人がいたら、一度考えてみていただきたいです。皆さんが心ザワザワいらいらする原因は何ですか。練習が嫌だから?なかなか練習してくれないから?上手く弾けないから?上手く弾いてくれないから?本番で結果が出せないから?結果を出してくれないから?………。皆さんの心に思い浮かぶ原因が、今挙げた中にあるのだとしたら、良案は必ずあります。どんな風に考え取り組んでいけば良いのか、この先のブログで皆さんと一緒に一つ一つ考えていきたいと思います。ですがそうではなくて、上に挙げた事以外に原因があるのだとしたら………。残念ながら、それはおそらく皆さんだけでは解決出来ない事のように思います。心が苦しくて仕方ないのはやっぱり何か向かう方向が違うのかな・・勇気を出して立ち止まり考えてみて頂きたいです。

ドイツ語で翼のことをフリューゲルと言いますが、グランドピアノは、蓋を開けた姿が翼を広げたように見えることから、別名フリューゲルとも呼ばれています。ピアノはまさに、翼を広げる様に豊かに伸び伸び楽しむものだと思います。どうか世の中の子供達が、ピアノを通して、本当の意味で深く豊かな翼を広げていけますように。

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