レッスン室のエネルギー

日常のレッスン室は、19時以降はモーツァルトやベートーヴェン、シューマンやショパン、リスト、プロコ、色々な音楽が渦巻いていて、皆んなの熱い思いが扉の外まで溢れ出ています。打って変わって早い時間帯は、ニコニコ賑やかほっこりムード♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪…これが本当に同じお部屋かと思うほど、流れているエネルギーが全く違います。

ある日の”音のあとりえコース”さんは、何故だかずーっとお供を従えて(^^;;お指の体操も、リズムも、太鼓も、ピアノも、オランウータンの”ウータンくん”と一緒に楽しんでくれました。私自身いつも心にあることは…何も知らない純白の子供たちだからこそ、この場所が決して知育教室にならないこと、脳みそを育てる目的の場所にならないこと、それは全て結果論。ここはあくまで芸術をする場所なのだから、いつも音楽が溢れ、リズムが溢れ、音楽のエネルギーいっぱいの場所であって欲しいです。

ピアノ教室というものは、皆さんとのお付き合いがと〜っても長きにわたることが多いので、沢山の方の成長をすぐそばで見守らせていただけるのですが、プロコを弾いているお姉さんも、リストを弾いてるお兄さんも、みんなみんなこんな時があったなぁ〜と心からしみじみしてしまいます。

指を一本ずつ動かすこともままならなかった子達がいずれ巧みに自由にピアノを操っていくのですから、人間の能力とは本当に驚きですよね。勿論、自由自在にピアノを操る事ができるのは皆さんの努力の賜物なのですが、つくづく、こちら側が勝手に線を引いてはいけないなぁと思います。日々、小さなクラスの生徒さんと関わらせていただくと、「まだまだ沢山の可能性を見守らせていただけるなぁ〜」と、本当に有り難く思います。

ただし、あくまで”可能性”とは、子供たち自身が広げ、子供たち自身が掴んでいくもの。私たち周りの大人は、皆が自ら「広げていきたい!!」と思えるような、幅の広い温かで大らかな器でいたいと思います。何度も言うことになっちゃいますが><ここは芸術をする場所なのだから、決して窮屈な規則にはめこんでしまったり、こちらが皆んなの”耳”や”脳みそ”になってしまったり、頑張る量を勝手に決めてしまったりしないで、とにかくすぐそばで観察して、感じて、最大限のアンテナでじっと見守って…必要なら、次のレールをさっと差し出したり、気づかれないよう足したり、引っ込めたり……。そうやって、これからも1歩進んで2歩下がったり、2歩進んだかと思うと5歩下がったりしながら(・_・; ほっこりニッコリわちゃわちゃしながら(^-^;それぞれの歩幅で、本当の可能性を引き出すお手伝いをしていきたいです。

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