今年も夏休み初見大会を企画しました。初見用のテキストは、各々、現在のレベルよりも1〜2段階くらい易しいものを教室備品からお貸しして、とにかくじゃんじゃん読んでいただく作戦です。昨年も、2冊、3冊とお変わりする方もたくさんいらっしゃり、一夏でこんなにも成長するものか…と、数をこなすことの大切さを実感しました。 常日頃、触れる機会のない出版社の楽譜は、目にも耳にも新鮮なのか、みんな喜んで持ち帰ってくれました。
初見とは、初めて見る楽譜をその場でパッと読んで弾くことですが、譜読みが早くなればその分、早い段階から表現中心の学びへと入っていくことが出来、楽しい時間がうんと増えます。ただし、将来的に浅い読み方に留まらないためにちょっとしたコツが必要で、皆さんが戸惑いそうな箇所や、見落としそうなポイントに、簡単なアドバイスを書き添えました。
それに加えて、今年は是非「楽典」にもじっくりと取り組んでいただきたく、こちらも皆さん手をあげてくださったので、一人一人丁寧に準備選させていただきました。
私の教室では、幼児の方達には、音符導入のためのワークは手作りしていますし、ジュニアの方は、楽典要素も含まれているメイン教材を使っているのでわざわざ副教材ワークは使っていません。今回、久しぶりに楽譜売り場のワークコーナーを見てまわって、愕然としました……┌(; ̄◇ ̄)┘日本の副教材ワークって、右から左へ音符を書き写すものばかりなのですね。音符を覚えたての幼稚園さんならそれもOK。でも、ジュニア用のものもこのタイプのものがほとんど……。ふむふむこれはどうかな?と思ったものを何冊かシリーズで購入し勉強してみましたが、子供にはかえってややこしくしてしまってたり、「ん〜……あと一歩も二歩も踏み込んで欲しかったなぁ〜」という感じです。
一時が万事、日本の学びの縮図のように感じました。そうは深く考えなくても、とにかく毎日毎日手だけ動かして反復していたら○がもらえるやつ……。でもこれって思考力は育つのかなぁ〜……(¬_¬)……ヨーロッパへと出ていった子達が、ハーモニーのことや楽譜の文法のことで悩むはずだ…と思いました。日本の中だけにいたら気付けないことばかり。しっかり意見を持たなくてはいけないし、それも、とことん考えた上のアイディアでないといけない。あらためて、頑張ってヨーロッパへと夢馳せ学びを続けてくれる若者たちに感謝です。本当に私まで学ばせて頂いています、ありがとう。
ということで、ワークも初見も、毎日毎日2階の自室で弾いて考えて、一旦採用して、やっぱり却下して……一人一人の顔や手を思い出して相当考えました^^;
さあさあ、みんなどっさり持ち帰ったぞぉ〜。いったいどうなりますことやら……。
ご褒美目指してファイトぉ〜ᕦ(ò_óˇ)ᕤ








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