マスターコースのためのハンドマッサージ講習会

リンパ施術整体の上村知未先生をお招きして、ピアノマスターコースの親子さん6組12人で、ハンドマッサージの勉強会をしました。どの指が体のどこの部分に繋がっているのか…手指をほぐしてあげることは体にも大きく関わること、…逆に、体の不調は手指にも現れてしまうことなどを教えていただきました。その後、実際に実演していただきながら、皆さん親子でお互いの手をマッサージし合いました。

マッサージ後は手がポカポカと温まるだけでなく、手首の可動域が広がったり、手指を触ることで首や腰が自由になったりと、体の不思議を体感しました。

勉強会後半は、呼吸についてもご教授いただき、いろいろなリズムの呼吸をすることで、交感神経をあげたり、逆に副交感神経を優位にしたりと、自分自身で心(呼吸)をコントロールできる事を学びました。また、本番前の、演奏する本人自身の呼吸だけでなくお母様の呼吸のことについてもお話いただき、大変興味深く、私も含めお母様全員が本番前の自身の在り方について考えさせられたことと思います。呼吸は、音楽家全員の課題です。とても奥が深い世界ですが、より良い本番を迎えるために今後も勉強を続けていければと思います。

そして私自身とても興味深かったことは、会のはじめ、皆さん何気なく椅子に座った状態での足の状態が、組んだり・どちらかの足が前に出たりと様々な状態だったのに(それはいわば体の歪みなのだそうです)、一通り会を終えてみると、いつの間にか皆さん全員の足がリラックスした状態で無意識にキチンと揃っていたこと…。

親も子も、知らず知らずのうちに溜め込んでしまっている疲労やストレスは、まずは自分自身で簡単にセルフケア出来ることを知りました。大きな体の不調に繋がらないためにも、自身でケアできることは根気よく続けていきたいと思います。

ピアニストとは体が資本です。”楽譜を読む”というただでさえ根を詰める作業に加えて、1日何時間も同じ姿勢で練習し、肩を内側に巻いた状態が延々続きます。疲労した肩・首・胸の不調はいつしか手指に現れ、良いパフォーマンスができないばかりか故障にも繋がりかねません。何より、音楽学生さんは、沢山の本番を抱え緊張の連続で、ハードスケジュールをぬっての自宅練習の日々は、身も心も疲労が蓄積していくことと思います。大好きなピアノを心から楽しめるように、常に体も心も整えておきたいものです。

本日ご参加くださいましたマスターコースの皆さん、是非今後の生活に活かしていただければ嬉しいです。

ご教授いただきました上村先生、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

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