ちびっ子のための夏休み練習

夏休み、あれもやろう・これもやろうと思っていたのにかえってリズムが崩れて、蓋を開けてみたら毎日怒ってばっかり(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾となってはいらっしゃらないでしょうか。そんな中、ピアノ練習という面倒な課題が、ママさんたちの心に更なる追いうちをかけていない事をただただ願います><

練習課題の可視化 以前にも書かせていただきましたが、小さなお子さんがスムーズにピアノの椅子に座るには、練習を可視化する事が大切です。ピアノ練習は答えがない世界だけに、やる事が明確でないと、面倒くさい作業が永遠に続くような気がしてしまうもの。練習内容を明確にして「練習の終わり」を目に見える形にしてあげましょう。箇条書きの練習は、少しばかり練習内容が単調になるかもしれませんが、それでも小さなうちは「習慣作り」が優先。とにかくピアノの前に座る習慣さえできれば、練習内容は年齢と共に深めていけると思います。そして、”明日もまた練習しよう”と思えるには、自分自身の上達が実感できているかどうかが鍵です。

練習ポイント 小さな方たちの練習で大切なポイントは3つ!①考えながらよく聴いて練習する②同じ場所を色々な角度から何通りかの練習をする③順をふんで練習する……。自分の指が思い通りに動かない導入の時期でも、将来、深い練習ができるよう、この3つのポイントをおさえておきましょう。このように書くとなんだかとても難しい練習のようですが、一つ一つの内容は単純でよいのです。

ここで少し私の教室の年長さん(ピアノを始めて2年目)の宿題の一部をご紹介しますね。

*1〜8のへや:両手で通す×1回

*1〜8のへや:左手だけ・全部のお部屋の終わりの音、しりもちついていないかな?×3回

*1〜8のへや:両手・両手で弾いても 左手しりもちついていないかな?×2回

*1〜8のへや:右手だけ・スラーの長さ守れているかな?×2回

*1〜8のへや:両手・両手になっても右手のスラーの長さ守れているかな?× 2回   

(小さなうちは小節のことをお部屋と言っています。ここでは、ブログをお読みの皆さんが見やすいよう漢字を使っていますが、生徒さん達のノートは、徐々に自分で読んで自分で練習できるよう全て平仮名で書いています)

何に着目してその一回を弾くか これでだいたい1〜8小節を10回弾くことになります。この頃、まだ具体的な手の使い方などは教えていません。スラーの概念についても、ただ音と音を隙間なく繋げる事だけを教えているだけで、指運び・腕の重みのかけ方など何もやっていない段階です。細かな音のコントロールはまだできませんし、せいぜい強弱がつけられる程度。だとしても、内容は単純大まかでも、”ただ闇雲に10回弾く”のと、その都度”何に着目(着耳?)してその一回を弾くのか”では、練習の質に大きな差が出てきます。初めのうちは、本当に自分の耳で確認できているかどうかはかなり怪しいと思いますが、近い将来、質の高い練習ができるよう、小さなうちから習慣づけをしています。次第に、ちゃぁんと聴こえるようになってくるのですから、人間の能力は素晴らしいですね。

練習課題は決まっていますか? もし先生から具体的な練習課題をいただいていない場合は、面倒でも毎週レッスン後に、お子さんと一緒に練習項目を決めてみるといいですね。その時の面倒をとるか、向こう1週間のダラダラやきもきイライラをとるかです(^^;  内容の一つ一つはごく単純でいいのです。ただし、ある部分の練習を一種類で終わらせず、色んな角度から幾つかの練習を考えるそれを順をおって練習できるよう癖をつけてあげましょう。課題は目に見える形で書いてあげて、楽譜の横に置いといてあげるといいですね。まだ文字が読めない方はお母さんが隣で読んであげましょう。その時、くれぐれも笑顔をお忘れなく!^ ^ あくまで、お母さんが先生になるのではなく、励ましながら笑顔でノートを読み上げることだけをしてあげてくださいね。

1年先・5年先・10年先…と弾く喜びがどんどん増していくために、決して慌てず欲張らず、声を荒げず(^^;、単純作業を重ねることから始めてみましょう。心も時間もゆとりのある夏休み、ぜひ頑張ってみてくださいね!!

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